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店長のつぶやき アーカイブ

  • コーヒーが冷めないうちに・・・いえ、冷めても楽しめます

    猛暑だった今年の夏も終わり、急に涼しくなりましたので、体調管理に気を付けてくださいね。そして、今日のような肌寒い日、温かいコーヒーがおいしいと感じる季節がやってきました。

    冷めたコーヒーがまずくて飲めない!ということを経験した方は多いと思います。そのような経験もあり、コーヒーはできるたけ熱いほうがよいと思われている方も多いかと思います。ですが、当店のコーヒーは冷めてもおいしい!と驚かれる方が非常に多いのです。

    コーヒーが冷めるとまずくなる要素はいくつもあるのですが、大きく貢献する要因の一つは、冷めて酸っぱくなる現象です。酸化と言われることが多いですが、厳密には加水分解による酸の生成(ステイリング)です。このおいしくない酸味は、抽出後のコーヒーの液体でも発生し、また焙煎後の豆でも保存期間や状態により、発生します。他にも、雑味の多さが関係します。豆の品質や焙煎の技術、抽出の技術により、雑味といわれる成分が多くですぎると、冷めたときにより感じやすくなります。

    当店のコーヒーは、常に高品質及び鮮度の高い豆を使っているため、冷めてからもおいしくない酸味でななく、コーヒー本来が持つおいしい酸味を楽しむことができます。実際に当店のコーヒーの中には、完全に冷め切った状態が、一番甘みを味わえる銘柄もございます。そして、人の舌は温度帯によって感じ方が変わってくるため、冷める過程での味の変化が楽しめます。当店のコーヒーはその品質からお値段が少々高い銘柄もございますが、平均的なコーヒーの2倍、3倍楽しめたら、お得だと思いませんか?

    在庫残りわずかとなってまいりましたが、今月限定のコロンビア(エル・エンカント農園)とグァテマラ(ブラン・デ・グアヤボ農園)は特に冷める過程での味の変化を楽しめるコーヒーです。秋の夜長に、ゆったりとした時間をお過ごしください。

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  • コロンビアのコーヒーの話

    ご注文の銘柄をお勧めする際、好きなコーヒーは「エメラルドマウンテン」というお客様がいらっしゃいましたので、今日はコロンビアのコーヒーのお話をします。

    コロンビアはブラジル、ベトナムに続き世界で三番目のコーヒー輸出大国です。コロンビアと言えば昔から「スプレモ」が有名ですし、皆様おなじみの「エメラルドマウンテン」もコロンビアです。

    <コロンビア・スプレモ>
    まずコロンビアのコーヒーを語る上で重要なのが、FNC(コロンビア国立コーヒー生産者連合会 – Federación Nacional de Cafeteros de Colombia)です。コロンビアは小規模農園が多く、収穫され分別されたコーヒー豆は、FNC関連会社のAlmacafé(アルマカフェ) で等級づけされます。等級はサイズで決まり、スクリーンサイズが17の豆が「エクセルソ スプレモ」と格付けされます。つまり私たちがよく聞くコロンビア・スプレモは、粒の大きい豆ということです。

    <エメマン>
    そしてFNCはコロンビアでトップ1%~3%の最高級豆を「エメラルドマウンテン」として認定します。コロンビアはエメラルドの産地であることと、アンデス山脈があることから、このブランド名が生まれました。そう、エメマンは、豆の種類や産地の名前ではないのです!

    <コロンビアのコーヒー豆の品種>
    スプレモやエメマンが豆の品種ではないことを知っていただけたと思いますが、では実際どういったコーヒーが栽培されているか、最後にお話しします。価格重視品はバリエダコロンビア種となりますが、高品質なアラビカ種はカトゥーラ、カスティージョなど7種類ほどが栽培されています。カスティージョは近年、カトゥーラと肩を並べるほど品質が向上しており、手間もカトゥーラほどかからないことから、生産比率も上がっており、エメラルドマウンテンも近年ではカスティージョが多いそうです。

    <今月の限定豆はコロンビア>
    当店の通常ラインナップにはないコロンビアですが、8月限定で入荷しております!
    アルヘンティーナ・スウィート&フラワーの評価の高いロットがSpecial Reserveとして入荷しました。酸味や苦味はマイルドで、冷めるにつれ香りや甘みが増すので、ゆっくりコーヒーを飲む方にお勧めです。やはり、高品質コーヒーを語る上で、外せないのがコロンビアだと実感できる一品ではないでしょうか。品種はカトゥーラとイエローブルボンのミックスで、このブレンドが絶妙な香りと甘みを生み出しています。規格はスプレモの更に上の「エクセルソ プレミアム」の最上位品です。無くなり次第終了となりますので、お早めにどうぞ!

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  • モカとコーヒーの歴史の話

    「モカください」と御注文いただいた場合、「カフェ・モカですか?コーヒーの種類のモカですか?」と確認させていただいております。「モカブレンド」などで知られるコーヒー豆の種類のモカの場合、当店ではエチオピアの「イルガチャフェ」をお勧めしております。非常にややこしいこの2つの名前、本日はモカについて解説いたします!

    まず、カフェ・モカとは、ミルクがたっぷり入ったラテ系のエスプレッソドリンクにチョコレートを加えた飲み物です。コーヒー豆の種類の「モカ」にチョコレートのような風味があることから、このチョコレートラテの名前がカフェモカになったという説があります。

    そして、コーヒー種類のモカですが、好きな人と嫌いな人がはっきり分かれると、当店では日々感じています。それは、コーヒーの「酸味」が好きか嫌いかであるというところにあるようです。モカとつくコーヒー豆の多くは、香りと酸味を特徴とするものが多く、この新鮮なコーヒー本来の酸味を嗜む方が、モカのファンとなっているように思います。

    さて、このモカですが、コーヒーの種類ではありません。では、何を指すのでしょうか。

    モカは15世紀から17世紀ごろまで、コーヒーの輸出で栄えていたイエメンの港町の名前です。この頃、そこから輸出されていたイエメン産や対岸のエチオピア産のコーヒー豆はみなモカと呼ばれ、そのブランド名が今もまだ使われているのです。例えば、モカマタリ(イエメン産)やモカハラー(エチオピア産)などという銘柄を見かけることがありますよね。そしてこのモカで取引されていたコーヒーの流通は、人類が初めてコーヒーを飲みだしたころに始まります。コーヒーが最初に発見コーヒーが発見された説はいくつかありますが、その中で有力とされるのが、9世紀のエチオピアで、ヤギ使い少年のカルディ君が、ヤギがコーヒーの実を食べて興奮するのを発見したことによるというお話です。

    そして、800年くらいの間、コーヒーはイスラム世界で秘薬として親しまれてきました。コーヒーの栽培はモスクで厳重管理され、持ち出しは禁止されていましたが、あるインド人イスラム教徒がイエメンで巡礼をした際、種を密に持ち帰り、インドでの栽培が始まりました。そしてその後、オランダ人によりインドの苗木がインドネシアに渡り、更にオランダやフランス更にはカリブ海や中南米諸国へ渡り、「ティピカ種」と呼ばれる品種のコーヒー豆のルーツとなりました。(「ブルボン種」と呼ばれるコーヒー豆は違うルートで世界に広がりましたので、また別の機会にお話しいたします。)

    さて、モカの話に戻りますが、現在のモカとはエチオピアやイエメン産の「ティピカ種」の豆を指します。当店では、エチオピアの「イルガチャフェ」がそちらに該当します。コーヒー豆の多くは品種改良を重ねていますが、こちらの豆はコーヒーの原種に近いです。当店で扱う「ブルボン種」は粒も大きく形がきれいですが、原種に近いだけあって、イルガチャフェは形が様々で、グニャグニャとしたワイルドな風貌です。ですが、上品な香りや、冷めて酸味が落ち着いた後に出てくる甘みは、当店の扱っているコーヒーの中でも一番だと思います。是非当店にご来店された時は、バリスタに豆を見せてもらってください。そして、コーヒーの酸味が苦手な方も、是非一度、チャレンジしてみてください!

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  • アメリカン・コーヒーのお話

    迷わず「アメリカンください」とご注文いただくお客様がいらっしゃいます。その場合当店では、「コスタリカ ジュビア・デ・オロ農園」のお豆を案内させていただいております。このお豆は、酸味・苦味などのバランスがとてもよく、優しい味のコーヒーです。また淹れ方次第で、酸味や苦味の強弱やバランスを変化させることができる万能なお豆です。

    当店では、このお豆を使い、さらに淹れ方を工夫することで、皆様の馴染みが深い「アメリカン」の味を踏襲しつつ、さらにナッツを思い浮かべるような高い香りや、すっきりとした後味を表現しております。

    さて、このアメリカンコーヒーですが、少しうんちくを語らせてください。日本でアメリカン・コーヒーが生まれた経緯は複数説あります。1960年代アメリカの西海岸では浅煎りのコーヒーが主流で飲まれていました。当時日本では深煎りのコーヒーが主流で、浅煎りの豆がなかったため、アメリカから帰国した方向けに、使用する豆の量を少なくし、薄く抽出することで当時アメリカ西海岸にて流行っていたコーヒーを再現したという一説がございます。現在でも多くのカフェでは、「アメリカン」を薄く抽出した(又はお湯で割った)コーヒーとして提供しているようです。

    確かに浅煎りの豆は苦味が少なく色も薄いので、深煎りのコーヒーを普段飲まれている方は「薄い」「もの足りない」と感じられるかもしません。また浅煎りの豆は、コーヒー本来が持つ「酸味」がとても強いという特徴があります。

    私達が日々感じることで、「アメリカン」をご注文のお客様は、「お茶感覚でがぶがぶ飲みたい」「ブラックコーヒーは苦手、でもミルクや砂糖を入れず飲みたい」「よりコーヒー豆本来の味が分かる」など様々な好みがあるようです。当店では、そういったご要望に応えるために、一層「コスタリカ」の淹れ方を日々研究し、ご満足いただける一杯を目指してがんばります!

    ちなみに当店の「コスタリカ」は中煎りの焙煎度合いのお豆です。「アメリカン」の本来の意味だった「浅煎り」のお豆は、当店の「パナマ ハートマン農園」に該当します。こちらは「新アメリカン・コーヒー」とでも呼ぶべきでしょうか。実際に近年、「ブルーボトル」などアメリカ西海岸のサードウェーブコーヒーが日本に上陸し、話題を呼びましたね。彼らのコーヒーの特徴の一つは、「強い酸味」が特徴である、浅煎りのお豆です!

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